日立4─9月期は震災と円高で営業益2割減、通期予想は据え置き (ロイター)

2012-01-17 03:55:31 作者:産業 来源:産業 浏览次数:0 网友评论 0

 [東京 1日 ロイター] 日立製作所<6501.T>が1日発表した2011年4―9月期の連結決算(米国会計基準)によると、営業利益は前年同期比22%減の1706億円となった。東日本大震災や為替の円高が響いた。

 同社は10月26日に、4─9月期の連結業績予想の上方修正を発表。増収やコスト削減などが寄与し、全部門の営業利益が計画比で上振れた。ただ12年3月期の連結業績予想は従来のまま据え置いた。タイの洪水や世界経済の減速などによる影響が読めず、先行きが不透明なため。

 会見した三好崇司副社長は「国内は円高で足を引っ張っているが、復旧・復興需要がある。海外には懸念材料を抱えていて不透明な状況」と話し、「タイ洪水の影響も現時点では織り込んでいない」と述べた。

 今期の営業利益予想は前期比10%減の4000億円。トムソン・ロイター・エスティメーツによるアナリスト14人が過去90日間に出した予測平均値4205億円を4.8%下回っている。

 4─9月期の営業利益は、東日本大震災の影響が700億円圧迫したほか、円高が280億円押し下げた。部門別では、コンポーネント・デバイス、電力システム、高機能材料などが減益。デジタルメディア・民生機器もテレビの不振などで減益となった。

 三好副社長は、最近の円高基調について「海外企業との価格競争力で大きなハンディキャップを背負っている」と指摘し、「これ以上の円高が進むと、日本に残したい生産拠点も海外で展開しなくてはならない」と語った。

 足元の円高基調を踏まえ、下期の前提為替レートは、1ドル=75円(従来は80円)、1ユーロ=105円(同110円)とした。同社の場合、1円円高に振れると、営業利益ベースで、ドルでは27億円、ユーロでは5億円のインパクトがあるという。

 タイ洪水の影響については、冷蔵庫のコンプレッサーなど4工場が冠水しているが、「一番の懸念は(部材不足による)ハードディスク駆動装置(HDD)」と三好副社長は指摘。ただ、他社からの調達などで手を打つなど対応を取っており、「大きな影響は出てこない」としている。自動車関連なども含めて「今の段階では状況がわからない」と言い、洪水の影響が極力出ないよう各社と交渉して努力していると説明した。

 福島第一原子力発電所事故の影響が懸念される原子力事業については「国内は当面厳しい状況が続く」とみているが、海外ではエネルギー需要の増えている国などへの受注に「しっかり対応していく」とした。

(ロイターニュース 白木真紀)

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